人間力

ご自分のお子さまは将来どんな人として生きているでしょうか。弱いよりは「強い人」、いじわるよりは「優しい人」、いいかげんよりは「責任を果たす人」、無気力な人よりは「意欲のある人」、優柔不断よりは「決断できる人」、口先ばかりの人よりは「行動する人」、孤独よりは「人と交流できる人」等々。少なくとも幸せな人であってほしいと皆さん願っておられるはずです。

最近「人間力」という言葉が使われるようになりました。「人間力」があるというのは、つまり何なのでしょう。それは、「あなたにいて欲しい」と思われる人格、言い換えるならば「愛される」力ということです。実はお子さまに対して抱いている「将来こういう人であって欲しい」という保護者の皆さまの純粋な願いこそ「人間力」の土台なのです。

本当に「強く優しい」人は、「意志」があり「行動」を伴い「決断」をする「責任」を負い、人と力を合わせて限界を超えて進む道を拓く人です。

幼児期は人格形成期です。この時期に自覚して「意志」、「行動」、「決断」、「責任」、「交渉」といった将来の力の根っこを育てることが重要であり、根っこの成長を阻害するものは、どんなに世間が勧めても取り除くことが幼児教育の基礎的な志向でなければならないと思います。

 

2018年08月30日