幼稚園開園と自由登園について

幼稚園開園と自由登園について

西荻学園幼稚園では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、2月6日の始業式から無期限でお弁当なしの午前保育として幼稚園を開園します。この期間を自由登園期間としました。

この期間の設定に関して、園長の考えを箇条書きにしますので参考になさってください。

◆消毒と教職員のマスク着用等を徹底しますが、開園中の幼稚園が絶対に感染しない空間であることを保障することはできません。また、感染した幼児が重症化しないという根拠はありません。
◆それゆえに、感染防止には濃厚接触を避けることが最も重要であることに変わりはありません。感染防止の観点から、ご家庭の状況に応じて可能な限り園児の登園を自粛していただくことが望ましいと考えています。
◆一方で、子どもたちの休園中のストレスと保護者のご負担を鑑みると、それらの対処として不特定多数の人間が出入りする公園や屋内施設へ赴くより、登園前の体温計測などを徹底していただくことで出入りする人間を制限でき、在園児とって慣れている幼稚園園庭の方が子どもたちにとってより自由にかつ安心できる空間であると考えました。
◆新入園児について、入園式を行うことで子どもたちの日常に新しい生活のスタートを持たせ、幼稚園の仲間としての所属を得ることは大事なことです。今後、感染症の収束が見込まれない状況で、登園されるがどうかは保護者のお考えに寄りますが、登園可能な形で門を開いておくことが重要と考えました。
◆今後も長期にわたって感染症への対応を覚悟しなければならないようです。その中で、ご家庭の事情により、どうしてもお子さまを預けなければならない保護者のご負担を減らす努力をすべきと考えました。
◆上記に合わせて、長期にわたって感染症への対応に子どもたちも引き続き向かい合わなければなりません。幼稚園が開園していることで、わずかでも子どもたちのストレスを軽減し、教師たちやお友達と出会う「あたりまえの日常」を過ごすことができる機会を完全に閉ざすことは望ましくないと考えました。
◆一週間の登園日数を減らしたり、室内活動だけとなる雨天の際などはお休みなさるという判断も重要であると考えます。
◆既往症をもつお子様や保護者の方は、登園を自粛なさることが望ましいと考えています。朝の園庭での外遊びのみで早退なさるという判断も大事です。
◆今後の感染状況等に応じ、自治体の要請等により再び休園となる可能性がありますが、それまでは、幼稚園を開園したいと考えています。
◆園児や教職員が感染した場合には、速やかに臨時休園とします。

西荻学園幼稚園
園長 有馬尊義

2020年04月03日