たっぷり外遊びをしましょう

 園庭から子どもたちの元気な声が聞こえてきます。雨が上がって久しぶりに外で遊ぶので、今日はいつも以上に元気が溢れています。朝一番に登園してきた子は、もう一時間以上遊んでいます。けれどもまだまだお部屋に入るつもりはないでしょう。お日さまと風と土や砂、草木や花、鉄の遊具や木の遊具が子どもたちを誘っています。西荻学園幼稚園の園庭は大きさを自慢できるものでありませんが、自由に遊べる園庭があるのは本当に大事なことです。

外遊びをすることは子どもにとてもよい刺激があります。何といっても、成長期にある身体が強くなります。外遊びには身体を強くする要素が沢山あります。

恵まれた日本の自然の与える感覚は最高の刺激です。どろんこ遊び、砂遊び。花のや葉っぱの色を見る。匂いを感じる。感触を楽しむ。常に違う風や雨や雷を感じる。虫に刺されるといったことも危険を学ぶことになります。良い刺激を受ける中で「感受性」も育まれます。本当に危険な虫などは幼稚園では直ちに駆除し、防疫に努めています。
五感への刺激は、脳の中でも前頭葉を刺激します。外遊びを通して子どもの脳は発達します。前頭葉は感情や意思にかかわるところで、その発達によって集中力も増します。
以外に思われるかもしれませんが、「算数」に代表される「見えないもの」へのイメージを育てているのは実際に体験した体感覚です。五感を駆使して遊んだ体験が、現実には見えないものへの想像力を培います。「かくれんぼ」や「おにごっこ」は「空間認識力」を発達させます。座っているよりも、体を動かして遊び尽くした経験が算数に取り組むときに重要な「試行錯誤」や「発見」を身につけます。
走ったり、登ったりといった全身の運動は肺機能を発達させます。基礎的な運動能力を発達させます。筋肉を鍛え姿勢が良くなり、集中力を増します。結果として雑菌への抵抗力がつきます。皮膚が丈夫になり、骨が丈夫になります。免疫機能も強くなりますから、風邪をひいても治りやすくなります。
太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされます。生活リズムが整いますから、課題に取り組む意欲や情緒の安定が得られます。

沢山の外遊びの経験は子どもの成長にマイナスになることはありません。天気の良い日、たっぷりと外遊びをしましょう。

2018年09月05日