結果よりも過程を

子どもは環境が変わることを嫌がります。その要因は様々ですが、重要なこととして「失敗を恐れる」という要因があります。

子どもはプライドの高い存在です。それだけに挑戦にともなう失敗のリスクを過剰に気にする傾向があります。子どもが失敗を恐れるのは自然なことです。しかし、失敗を恐れて挑戦をしないようなると成長が妨げられてしまいます。そこで、今の「必ず成功を得られる居心地のいい環境」から、「失敗してもいいから新しい環境へと挑戦する」という姿勢を示すことが大切になります。

その時に子どもに大きな励ましを与えるのは、親が「結果に対して寛容」であることです。結果よりも「挑戦した過程と努力を重視」することです。

「結果」を褒められると、子どもは「自分をよく見せる」ことを優先します。そのため、より失敗を恐れる傾向があります。しかし「過程と努力」を褒められた子どもは、より難しいことを求めて挑戦することを優先します。結果としてより高いレベルの成功を得ることになります。通過点となった成功はより確かなものになります。

子どもの成長には、今の実力よりも「ちょっと上」に挑戦することが重要です。常に成功を得、いつも「自分が一番」という「居心地の良い環境」から、あえて今よりもレベルの高い環境に子どもをチャレンジさせることによって「成長を止めない」ように促すことが大人の役割です。子どもが時を多く過ごしている環境をよく見て、成長を止めないように「ちょっと上」へ気持ちが向くようにしてみてください。

付け加えますと、あくまで「ちょっと上」です。手の届かない、実力よりもはるか上の環境に入れてしまうと自信を無くしてしまいます。大人は「過程と努力」を見ることができますが、子ども自身はあくまで「結果」から自信を獲得します。子どもはプライドが高いので、「あともうちょっと」ぐらいの結果が伴わないとやる気をなくしてしまいます。それだけは避けるように注意してください。

2019年01月11日