家庭でルールを考えてみましょう④

ルールは「守れた、出来た」という達成感を重ねて自信を育て、良い習慣を子どもが得ることが目的です。縛ることが目的ではありません。そこで子どもがルールを守るために配慮すべきことがあります。

第一は、ルールを徹底するために、ルールを守る姿を親自身が必ずルールを守って示すということです。一度決めたら頻繁にルールを変えてはいけません。万一、ルールを変えるときには子どもに対しても真摯に提案すべきです。また、ルールを守れなかった場合は、真摯に謝罪すべきです。

次に、子どものやるべきことは代わりにやらない、ということです。大人がやった方が早いと思える時はいくらでもあるでしょうが、粘り強く子どもを見守る忍耐力が必要です。もちろん、いささか子どもの手に負えない状況になったと思ったら「手伝ってもいいですか?」と聞いて手伝ってあげるとよいでしょう。

子どもにルールを守らせるときの態度として、「絶対に守らせること」と「どちらでもいいこと」を区別しておくと良いと思います。例えば、「家族みんなの場所(リビングやお風呂場等)で遊んだら片づける」というルールを決めたらば、子ども部屋は子どもの部屋ですから、散らかっていても放っておくということです。リビングを散らかしてそのままにしておくなら叱ります。しかし、子ども部屋のように自分の部屋を与えたならば、その部屋の整頓については何も言わないと決めてしまうことです。もしかしたら、大人の目には散らかって見えても、子どもにとっては快適なのかもしれません。子どもの頃に自分の部屋を散らかしていたからといって将来掃除や整理が出来ない人になると決められません。

ところで、ルールを頻繁に変えるのは良くありませんが、「やるべきこと」のルールは定期的に話し合って、成長に応じて新しくしてください。進学や新年や誕生日といった成長を子どもが実感できる時がいいと思います。基本的な習慣はそのまま継続させ、出来ることをルールとして加えます。その時、より家族に貢献できることをルールにするとよいでしょう。

2019年01月29日