自己紹介ができるように

緊張して人前でお話しをすることが苦手な人は大人にも子どもにもいます。子どもは怖いもの知らずで、何でも元気よくできるということはありません。子どもは大人よりもプライドが高いので、間違うことを恐れて人と違うことをしたり、言ったりすることに抵抗感を感じることが多いのです。

「話す」ことは必要で大切なことです。自分の考えや気持ちを表現することは大事です。そこで、ある程度「筋」のある話をする機会を家庭で持つことを意識するとよいでしょう。

例えば、食事の時に一日の出来事や楽しかったことなど、「はい/いいえ」だけでなく、ストーリーや意見や考えを構成できるテーマを決めて話をします。いわゆる5W1Hにあたることを質問しながら話すことを促します。初めはもちろん上手に話せないでしょうが、より具体的に話すことを促します。そして大人も子どもに同じテーマで話をします。

子どもの気持ちが乗ってこないときには、親の方から話をしてみます。大人でも「今日楽しかったこと」というテーマで話すと、意外と難しいことを経験します。それが子どもの話を聞いたり、話を促す時の「気づき」にもつながりますから、大人も必ず話をしてみると良いでしょう。子どもの「聞く」力にもつながります。子どもは少しずつ話をすることに慣れていきます。

お話の目標は「自己紹介」です。幼稚園では機会がないかもしれませんが、小学校に入ると自己紹介をすべき機会が増えます。単に名前だけでなく、自分自身のことを具体的に表現して伝わりやすく話せるようになれたら最高です。ちょっと一目置かれる存在になります。人前で話すことへの苦手意識もなくなっているはずです。

2019年03月08日