Q. お友達とのケンカが心配です。

ケンカをして相手のお子さんにケガを負わせたらどうしよう、というご心配はもっともです。子ども同士であっても大けがをしてはいけませんから、叩いたり蹴ったりする時には先生が止め、仲裁します。その上で幼児期のケンカについてお話しします。

「子ども同士だから仲良くなれるはず」というのは夢想です。子どもにも、苦手もあれば嫌いもあります。仲良くするというのは叱られたり、命令されてできるものではありません。自分自身で選び取ることです。それは大人も子どもも同じです。

ケンカというのは年齢が上がるごとに深刻な結果につながるものです。幼稚園のころのケンカというのは、将来大けがをしないためのワクチンや通過儀礼のような面があります。叩かれたら痛い、悔しい、涙が出る。泣かせちゃった。怒らせちゃった。ケンカをしたらどうしても嫌な気持になります。それが「ケンカではない解決方法」を選び取るための大事な経験になります。

2018年09月04日