Q.登園を嫌がらないでしょうか

子どもは大人が思う以上に環境の変化に対して柔軟な面があります。しかしそれでも、幼稚園は多くのお子さんにとって初めての環境です。ですから「登園をいやがる」お子さんは少なくありません。おうちでは「幼稚園に行く!」と急かすほど張り切っていたのに、幼稚園に近づくと足が動かなくなったり、泣いたり、家に帰ろうとしたり、色々と言い訳を考えだしたり…様々です。私の経験上では、幼稚園に通う3年間の間に必ず登園を嫌がる時がどのお子さんにもあります。「うちの子だけか」と心配になられたら、遠慮なさらず教師に相談してください。

体調不良のときは無理をすることは禁物です。しかしそれ以外は保護者の方も気持ちを強くもって、泣いたままでかまいませんので幼稚園を信頼してお預けください。そしてすぐに幼稚園を離れてお子さんの視界から見えなくなるようになさってください。最初に申しましたように、子どもは環境の変化に対して非常に柔軟です。ママやパパの姿が見えなくなり、お部屋に行ってお友達と会ったら楽しんで遊び始めます。教師からそういったお子さまの様子をお聞きになられたら、嫌がっても励まして登園させることがお子さまにとってプラスとなります。

ただし教師が「たっぷりとママ一緒にいた方が良い」と判断することもあります。おそらくその場合は保護者も「今日はいつもと違う」と感じられると思います。その際は、親としてのご自身の気づきを信じてお休みなさってください。お子さまが何らかの強いストレスを感じていると判断できる時や体調を崩す前等は、普段以上にママを求めることがあります。そういった際はお休みを勧めます。そういった状況の判断は難しいですので教師にご相談ください。幼児期に大切なのは安定した愛着関係を築くことです。幼稚園をお休みして小学校以降の進学に影響するということはありません。

2018年09月08日