一緒にする経験

暑さがどれほど続くかと思いましたが、9月も半ばを過ぎると涼しい日が続くようになりました。秋の訪れを感じています。子どもたちは毎日、お友達と力を合わせて運動会の練習に励んでいます。C組にとっては、ラインに沿ってお友だちとまっすぐに走ることもおよそ初めての経験ですが、運動を楽しみながらお友だちを応援する声もだんだんと大きくなっていきます。A・B・C各クラスの練習を他のクラスの子が見ると、自分たちもやってみたいと思うようです。

幼い子どもたちは、他の人がしたことと自分自身がしたこととの間に区別をつけないということが時折起こります。これは経験を得て成長しようとするときの自然な姿です。家族や、お友だちがしていることや、やってくれたことを見て、あたかも自分自身がそれをしたかのように経験として蓄えるのです。経験というのは本来、未知の事への挑戦からはじまります。自分にとって未知のことを行っているお友だちに自分自身を重ねることで、未知を既知へと変え、実際に行う前に心構えと道筋を準備するのです。運動会の練習で、多くのお友だちの成功や失敗に共感する子どもたちは、そのことを通して自分自身を応援し、励まして、一所懸命に可能性を開拓しています。運動会まであとわずかです。子どもたちの健康が守られ、お天気に恵まれ楽しい運動会を迎えられるように願っています。

2018年09月28日